私が育った所 2 何かが追いかけてくる?

 現在の市に高校生のときから住んでいる。平和な田園地帯で毎日ローカル線で都市部の高校に通学した。お化けなんて怖くないさ♪お化けの「お」の字も無かった高校時代。ただ3年は怖かった。小学6年の事故入院。中学3年の病気入院。しかし無事卒業、第一志望は落ちたものの一応大学への進学を果たせた。
 しかし平和な生活は黒いしみを落とした。弟の変死。私が20歳のときだった。嘘でしょ!信じられなかった。行方不明になって数日後に変死体で発見された。17歳だった。死に関与した人か、時々弟の墓に花が誰があげてくれるのかさしてある。誰かは分からない。顔を見せられる人なら家に来てもいいと思った。警察は動かなかった。今なら徹底的に私は死因究明に動いたと思う。でも当時はただ悲しむだけで何もできなかった。もう遅い。悔やんでも悔やみきれない。時間が経ちすぎてる。
 
 が、弟だけではなかった。あの地に住んでいた人の死亡率が異様に高いのを知ったのは、その後だった。書くのが怖い。あの地を離れた同級生だったと思うが、池に落ちて無くなったのを知った。顔が浮かぶ。また、母に背負われたまま電車の中で無くなった幼児が居た。病死とのことだ。隣の家だった奥さんがあの地を離れた後、お産で無く亡くなった。私の階上に住む奥さんがあの地を離れて病死、続いてだんなさんが病死。逆隣のだんなさんが病死。お付き合いのあった同じマンションの人で、あの地を離れた後死人が短期間に出ている。時間がたってからのことはたぶん加齢によるものだから除いて。1,2階の住人だった若い人がやけに多い。ふぅ~。

 あの地を離れるのを嫌った何者かが追いかけてくるような嫌な感じだった。偶然なのか?あの地で何かに知らないうちに悪さをしてしまったのだろうか?考えすぎだと思いたい。
 考えるとみんな家族の誰かを亡くして不幸になっているんじゃないかと。考えると恐怖が襲ってくる。